2024年 5月 6日 (月)

東京スカイツリーもう一つの世界的技術―地中熱ですべて冷暖房

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大阪では「下水道は宝の山」高い水温から熱取り出し

   利用可能エネルギーは身近にもあった。5月22日(2012年)に開業した東京スカイツリーは、地中熱を利用して冷暖房を賄い、2つの駅を含む近隣の10ヘクタールの建物にも供給している。地下100メートルの水温は年間を通して15度前後。夏は涼しく冬は温かい。この温度差を利用してエネルギーを48%、CO2を 40%削減できるという。

   同様に、河川や海水を利用する試みも全国各地で行なわれている。大阪では3月から国の研究機関や大学などが下水道の水を使った実証実験に入った。下水の温度は風呂やシャワーの使用で常温より高い。これを効率よく取り出す機器を開発中なのだ。

   担当者は下水を指して「資源が流れているんです」という。下水道は網の目のように広がる。このエネルギーを取り出せればとんでもないことになる。足の下は「宝の山」というわけである。

   梶山氏は「技術は確立している。コストは普及次第だ。あとは省エネと技術向上をエネルギー政策の根幹に据えること。省エネは生活の質を向上させ、経済も成長させることはドイツの例が示しています」という。

   見ていて国会の光景が浮かんで仕方がなかった。民間がこれだけやっているのに、「電力不足が」とわめいているあの連中は何をしているんだろうと…。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2012年5月24日放送「眠れる熱エネルギーを活用せよ」)

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