ガレキ処理「だったら地元で再活用する」に役所が「待った!」
2012.05.28 15:26
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処理のあてがない247万トン
小林孝司アナ「岩手・宮城両県のガレキは1680万トン。東京都ほか4県が受け入れ表明していますが、いまだ検討中は29道府県で、247万トンのガレキが行く当てがありません。どうしてもネックになっているのが放射能への懸念です」
ガレキを受け入れている東京都の放射能計測はどう行っているのか。東京都環境局・今井正美課長は「コンテナ1箱分ならば、20か所以上からアトランダムに採取・計測しますきょうの検査では0・01~0・02ベクレル(基準値内)なので大丈夫です」と話す。
小林アナが補足説明する。「宮城県女川のガレキは都内19か所の清掃工場で家庭ゴミと一緒に800度で燃やされます。残った飛灰は国の基準800ベクレルを超えたものはいまだにありません」
それでも受け入れ反対の声が強いことについて、東京大学大学院森口祐一教授は「これらの数値の基準を決める時が不透明だったので、それ以来不信を抱かせているのでしょう」と話す。最初の不信感が強いから、いくら検査結果で「大丈夫」といわれても信用できなくなっているというわけである。
(磯G)