2024年 4月 30日 (火)

東京で「自宅に井戸ブーム」首都直撃地震に備えろ!練馬区は費用補助

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   東京23区内で自宅に井戸を掘る家庭が増えているのだという。「大ブームになっているんです。とくに今年(2012年)の春先に首都直下大地震が近いという報道が出てからは、普段の3割から5割増で設置希望者が殺到しているそうです」(松田利仁亜アナ)

   東京・練馬区で作業中の井戸掘り業者・石川正浩さんは、「わが社は年間180件ほど井戸を掘っていたのに、今年はさばききれないほどの依頼で、もうパニック起こしていますよ」と話す。

水質検査クリアすれば飲み水OK

   石川さんがこの日に手がけていた井戸設置は民家の庭先だった。もともと古井戸があったが、家の建て替えをきっかけに復活させようというものだった。地下水をくみ上げる手動ポンプをつけるだけだったので、2時間余りの作業で費用18万円。井戸の水は普段は植木の水やりに使い、災害時には飲料水や水洗トイレや洗濯に使われる。

   自宅の庭に新たに井戸を設置した家庭は80万円ほどかかった。大地震に襲われた後でも地下水が濁って飲めなくならないように、切り替え式の濾過器もとりつけたために割高になった。住人は「でも、私の家の隣は学校なので、避難所になるでしょう。そこに来る人々に水が供給できればいいかな、とね」と話す。厚生労働省が定めている大腸菌やヒ素など50項目の水質検査をクリアすれば、飲み水としても使用できる。

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