2024年 5月 5日 (日)

消費増税法「造反」何人?民主党執行部「棄権・欠席黙認、反対は処分」が本音

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この週末に凄まじい囲い込みと切り崩し

   修正協議は自民党の戦略でもあった。伊吹文明元幹事長が先月の衆院の委員会で、「解散に応じなければ協力しないなどと子どもじみたことはいわない。だれだって解散は嫌だ」と笑わせた。これが布石だった。修正協議に引き込んで解散に追い込もうというのだった。

   8日に始まった修正協議で自民党は社会保障の対案をぶつけた。増税は前回参院選の公約だ。民主党のマニフェストにある年金改革などを否定し、「現行制度を基本」とうたっていた。むろん民主党は受けない。タイムリミットは15日。このとき伊吹は水面下で官邸と接触していた。「対案を大筋受け入れれば、マニフェストには柔軟に対応する用意がある」と。そして15日にできた合意文書からは「現行制度を基本」の言葉が消えていた。

   自民は「マニフェストは7、8割撤回された」(大島理森副総裁)といい、民主は「マニフェストは継続された」(細川律夫前厚労相)という内容だった。解散への道筋が見えないままの決着に、自民党内からは「野田政権の延命に手を貸しただけだ」との批判も出た。谷垣禎一総裁にも9月の総裁選の見通しはない。

   野田、小沢、谷垣のだれの思惑に沿う展開になるか。第2ラウンドは法案採決から始まる。民主の造反が54を越えるかどうかで、天地がひっくり返るのだ。すさまじい週末になるだろう。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2012年6月21日放送「『消費税政局』の行方」)
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