2024年 5月 6日 (月)

取り調べ可視化でもなくならない供述誘導・ストーリー調書

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検事まかせの「一部可視化」でいいとこ取り

   キャスターの国谷裕子が笠間治雄検事総長に厳しい質問を浴びせた。「なにが不祥事を招き、ここまでの信頼失墜に繋がったと考えてらっしゃいますか」

   笠間「本当のことは何なのかというのが捜査のはずなのに、調書さえ取れば何とかなるという間違った考えが出てきた。垢が積もり積もっていたのだろう」

   国谷「しかし一方で、(可視化の)リハーサルが行われたという指摘もあります。一部だけの可視化ですと、いいとこ取りをした可視化が行われるのではという疑念が持たれかねません」

   笠間「リハーサルの件は多分、録音・録画が初期の段階だったためで、初めてなのでついやってしまったのだろう。全過程の録音・録画をやった場合、その弊害がモロに出ると思う。とくに共犯事件であったりすると、組織のボスのことはしゃべらない。可視化の義務付けは到底、捜査機関は受け入れられない話だろう」

   これだけ不祥事が重なれば、可視化の義務付けは時代の流れといえる。ただ、捜査に支障をきたすケースがあることも理解できる。検事の裁量に任すのではなく、例外規定を具体的に設け、厳しくチェックできる体制づくりなど、どこかで折り合いをつける必要がありそうだ。

モンブラン

NHKクローズアップ現代(2012年7月4日放送「『密室』は開かれるのか~検証・取り調べの可視化~」

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