アン・ハサウェイ「変貌」可愛い恋物語―大学4年の「7月15日」に2人に何があったのか…
2012.07.07 10:00
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卒業から23年…毎年の「7月15日」描いた時間の重さと短さ
もともとは冴えない女の子の方が夢中だったが、綺麗になっていく彼女に今度は男が惹かれていくというシンプルなつくりの中に、「親友だから恋はしちゃいけない」という暗黙の了解があって、それが2人を縛るわけです。浮ついた貴公子だったときは、なんとなく彼女をなめているように見えた男が、よれよれになるにつれて彼女にすがっていくのは、なんだかリアル。他人から見たらただのごくつぶしなのに、ダメさすらチャーミングに見えるのが惚れた弱みなんだよねと、さらにアン・ハサウェイに没入してしまう。
時系列に沿って2人の恋の結末を追うだけでは終わらないのが、この映画の最大のポイントである。そ、そんな結末の付け方もあるのねと思いつつ、その中身を言っちゃうと面白くなくなるので我慢、我慢。何のために「7月15日」という一瞬を切り取ることにしたのか。みなさま、ぜひにオチは自分で確認してください。
見終わったて「きゅん」とすること請け合いで、23年という月日の「重さ」と「短さ」、両方を一緒に感じられる映画です。個人的には、夏を謳歌している大学4年生にこそオススメします。
(ばんぶぅ)
おススメ度☆☆☆☆