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浦安市「大震災義援金」被災者に渡さずネコババ。庁舎改築や花火大会に流用
最近のポストは「怒るポスト」である。今週も千葉県浦安市が災害義援金を市庁舎改築や花火大会に使ってしまったと憤っている。2011年3月末から浦安市では、市内の被災した人への支援を目的として「浦安市災害義援金」を募り、総額3億1416万円が集まった。だが、そのカネがそのまま自治体の懐に入ってしまったというのだから驚く。折本ひとみ・浦安市議会議員(無所属)はこう語る。
「市の財政課に義援金について聞くと、『市の一般会計予算に入れる』というのです。つまり、義援金は被災者に分配するのではなく、市の事業に使うということ。(中略)とんでもない裏切り行為ですよ」
内閣府防災基本計画の担当者はこう指摘する。
「(中略)『防災基本計画』のなかでは義援金に関する考え方が示されています。そこでは義援金は配分ルールを決めて、被災者にいち早く配分すべきものと定義されている。市民から義援金と称して集めたお金を、市の予算としてしまうのは、少なくとも道義的に問題であることは間違いありません」
浦安市はその間違いに気づいて姑息なごまかしを行ってきた。本年度から「災害義援金」を「災害復旧寄付金」という名称に改めたのだ。ポストが「誤解を生んだから変更したのでは?」と問うと、財政課の担当者は「まあ、ええ、そうです」と認めている。
数十万円の義援金を出した企業経営者は、義援金が被災者に渡らないと聞いて絶句した。「義援金を出そうと思ったのは、ウチの従業員がたくさん被災して苦労していたから、家が曲がってしまった従業員や、アパートが壊れて追い出された人もいるんです。損壊が認められず補助金が得られないケースもあるから、浦安はまだ壊れたままの家が多いよ。お金がないから、そのまま浦安を出ていく人だって今後も増えていくと思う」
これほどフザケタ話はない。ポストならずとも怒りに震える記事である。