2024年 5月 5日 (日)

山本美香さん死の直前メモ「伝え続けることで最悪を防ぎたい」大手メデイアは答えているか!?

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

「相手と同じ目線で向かい、そこで見てきた者、立ち合った者の責任」

   7月4日(2012年)のNHK甲府の番組で、「伝えることで状況の悪化を抑えることができるかもしれない。だから伝え続ける」と話していた。8月、シリア入りの準備で残したメモがあった。「外国人ジャーナリストがいることで、最悪を防ぐことができる、抑止力」

   しかし、シリア政府軍は容赦なくジャーナリストを撃った。8月4日、アレッポではすでに4人が犠牲になっていた。山本さんは「いまの危なかったね。人を撃ってる。やみくもに撃ってる」とビデオの中で話し、これが最後の姿になる。彼女のカメラはゆりかごの赤ん坊やテラスの家族の姿を捉えていた。が、銃声とともに止まった。

   ジャーナリストの野中章弘さんは、「相手と同じ目線で向かい合う。世界に伝えてくれるという信頼感を生む。見てきた者、立ち合った者の責任。これはなかなかできな いんです」という。

   あらためて思う。彼女が命をかけて伝えた映像や思いをメディアは確かに伝えただろうか。大手メディアは危険地帯から記者を引き上げた後始末を体よく押し付けていたのではなかったか。彼女が本物だっただけに、いっそうやりきれない思いになる。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2012年9月20日放送「戦場の市民をみつめて~山本美香さんのメッセージ~」

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中