2024年 4月 27日 (土)

夢の万病治療法!?「細胞シート」―歯周病、膝痛で骨再生、心臓病やガンにもに効果期待

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   再生医療の分野で、自分の細胞を培養して患部に貼り付ける細胞シート治療法の実用化が近づいている。心筋梗塞には心臓の外側、歯周病の人は歯の骨が溶けた所、膝関節なら削れた軟骨部分に貼る。「この細胞シートの治療はまだ臨床試験段階ですが、受けた人の症状が劇的に改善されているんです」(中谷文彦アナ)

自分の細胞切り取って培養―ぺたんと貼って骨や臓器が生き返る

   石塚三千子さんは重い歯周病で右奥歯3本の歯茎内の骨が溶け、東京女子医科大で細胞シートの手術をした。まず、細胞シートを作るために親知らずを抜き、歯の根元の歯根膜を採取して1か月間かけて1万倍の歯根膜細胞を培養した。担当した口腔外科の岩田隆紀医師はこう説明する。

「この細胞シートを5ミリに切って、3か所の歯茎に植え付ければ骨が再生します。いままで歯周病の骨は再生不可能なため現状維持の対処療法でしたが、細胞シートを使えば根本治療が可能です」

   手術後の石塚さんは翌日から歯茎の出血が止まった。別の患者は骨にミリあった空洞が、手術6か月後には3ミリに埋まっていたという。大阪大学大学院の澤芳樹教授は「今までこの分野のデータが少なかったので、これから有効な治療法が確立すると思います。抜歯しないで歯根膜を採取できる方法とかも開発されていくでしょう」と話す。

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