2024年 5月 6日 (月)

厚労省が見殺しにした印刷工たち!有毒洗浄剤規制せず次々胆管がん死

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厚労省担当課長「EPA(米環境保護庁)がやっても、われわれは独自判断」

   日本も製品安全データシートに載せるべきではなかったのか。ところが、厚労省はこの情報を無視した。厚労省労働安全衛生部の半田有通課長は「アメリカの実験結果は完全なものとは言い難かった。EPAがやったから『ハイ、やります』という話ではない。われわれの中で判断します」と開き直る。

   アメリカから得た情報をもとに早く動物実験をやっていれば、あるいは胆管がんの発症は防げたかもしれない。厚労省が問題の化学物質の動物実験を実施したのは、アメリカが規制してから十数年後の2000年だ。ラット、マウスで発がん性を確認し、ようやく規制に踏み切ったのは06年だ。アメリカより20年以上も遅れた。

   国谷裕子キャスター「遅いですね。有害情報を知ったらどうすればいいのでしょう」

   化学物質のリスク評価に詳しい北海道大学の岸玲子教授がこう答えた。「有害物質の情報を得たら情報公開、伝達を早くするというのが原則でしょう。発がん性物質の動物実験は5年かかり、実験施設は1か所しかない。体制を整備するのが望ましいのですが…」

   ごく当たり前の安心・安全の原則に思えるのだが、役所のメンツなのか怠慢なのか、それがこの国ではすんなり運ばない。これが日本の厚労省流だ。

モンブラン

*NHKクローズアップ現代(2012年9月26日放送「知らされなかった危険~胆管がん 相次ぐ死亡報告~」
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