2024年 4月 26日 (金)

小倉智昭平謝り「森口ニセiPS話」この番組もすぐ飛びついてしまった…

   「とくダネ!」はきょう15日(2012年10月)も森口騒動から離れられない。先週木曜日の読売新聞の特ダネ「世界初のiPS細胞の臨床応用」に乗ってしまったツケである。翌日には「怪しい」ということになって、週が開けても騒動は続いている。

資格、渡米時期、患者すべてウソ。コンビニ店員に「読売新聞取っといて。自分が出る」

   森口尚史氏(48)は土曜日(10月12日)にニューヨークで記者会見をしたが、次々にウソが暴かれた。ハーバード大客員講師の肩書きもマサチューセッツ総合病院の手術も否定され、心筋手術をしたのは6人ではなく実は1人だと言い出した。手術日も今年2月から昨年6月に変わった。今年2月ではパスポートの記録と矛盾するからで、昨年6月の入国も「観光ビザ」だった。

耳が痛い
 

   記者からは「妄想ではないか」と問われ、「妄想ではない」「オーバーにウソをついたことになります」とまでは認めた。それでもなお、「1人の手術」はやったという。しかし、どこの病院かは「ボストンだが、いえない」。患者 は34歳の男性で住所はバーモント州だと話している。そもそも本人は医師の資格もない。ではだれが手術をしたのか。ビザといい手術といい、「自分がやった」としたら法律違反である。もうボロボロだ。

   いったいどういう人物なのか。奈良の公立高校卒で、勉強はできる方だったようだが、「京都大学の医学部へいく」というのを、級友は「エッ、高すぎ」と聞いていた。高校卒業後6年浪人して東京医科歯科大に入学したが、なぜか医師ではなく看護師資格である。医科歯科大を出てこれも珍しいだろう。

   その後は研究者の道を歩んだようで、時折、論文を発表しているが、新聞などへの売り込みで記事になったものもあった。今回もいくつかの新聞に声をかけたようだが、朝日新聞は「怪しい」と記事にせず、結果的に読売新聞が乗ってしまった。過去の論文でも「盗用」の疑惑も浮上している。

   独身で千葉・市川市のアパートは間取りは6畳と台所だけの1K。家賃6万2000円で十数年前から住んでいる。現在はっきりしている肩書きは、東京大学特任研究員だが、大家には「東大教授」を名乗っていたという。近所のコンビニの店長は、「山中教授の受賞のとき、『自分もノーベル賞もらっていたかも』といっていた。心筋移植の話を前に聞いたことがある」という。渡米前に「11日と12日の読売新聞をとっておいてくれ。自分の記事が載るから」といっていた。クリーニング店では、「記者会見するから」とワイシャツとネクタイと背広のクリーニングを頼んでいた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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