<大災害時のリーダーシップ~沖縄で神様と呼ばれた男・11代斎藤用之助~>
108年前の硫黄鳥島「島ぐるみの避難移住」福島と重なる「新しい故郷への旅立ち」
2012.11.11 10:00
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福島から佐賀永住を決めた一家の決断…サガテレビの意地が光る秀作ドキュメンタリー
再現ドラマから現代に舞台を戻してのラストでは、今も沖縄県の久米島に住む硫黄鳥島住民の子孫は108回目となる移住記念日を祝う。自分たちのルーツを知った今年は、事前に斎藤用之助の墓参りも行った。移住を終えたとき、用之助は住民に向かって「これから、この地をみんなの故郷とするのだ」と力強く声をかけたという。後戻りはできないからこそ前を向いていく。移住の日は無念の日ではなく、みんなで祝う記念日なのだ。
最後に、福島から佐賀に避難して国への不信を口にしていた木村さん一家が、佐賀に永住することを決意したと伝える。時代も場所も違っても、「故郷を捨てる」決断は重い。木村さんの表情にぐっと引っ張られる。地元のエピソードと住民をフルに使った作品である。地方局の意地が光る1時間でした。(フジテレビ系10月30日深夜2時50分)
(ばんぶぅ)