日本中の道路、橋、施設…ガタガタ!「笹子トンネル事故」また起こる
2012.12.04 18:04
0
経済成長期の構造物「技術寄せ集めで全体的な安全性わからない」
ゲストの濱田政則(早稲田大学教授)は「中日本高速道路は定期的に安全検査をしていたといいますが、天井内部の安全チェックはしてこなかったようです。吊り金具はボルトで押さえられていたが、地下水が浸透すればボルトの押さえは効かなくなります。安全チェックの基本が目視では、天井内部で何が起きていたのかわかりません」と話す。
国谷「事故が起きたトンネルと同じような構造のトンネルが全国に49か所あります。これらのトンネルの総点検が急がれるのでは」
濱田「一斉に点検するというのは難しいでしょう。コストも掛かれば人手も必要になります。優先順位をつけ、安全を確認するという方法を選択せざるを得ません。
経済成長期に作られた構造物は、ライフラインを含めていろいろな技術の寄せ集めの物が多い。全体的な安全性がどうなっているのか。そこから検証する必要がありますね」
日本中のインフラがガタが来ているということだろう。原発もそのひとつというわけだ。公共投資は新しい道路や橋、施設を造ることばかりに向けられてきたが、今後は補修、改築、維持が重要になってくる。
ナオジン