2024年 4月 29日 (月)

ボーイング787運行再開メド立たず!トラブル原因不明で長引く飛行停止・出荷停止

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製造部品35%の「準国産機」日本企業にも打撃

   このトラブルを取材しているNHK社会部の那須隆博記者は、「原因解明には時間がかかり、早期の運航再開はむずかしいのではないか」という。これだけ電力を多用した航空機は初めてで、部品の製造に各国の企業がかかわっているなど、過去の調査経験が通用しないからだ。

   B787は部品の35%を日本企業がつくっていて「準国産」といわれる。ボーイング社はいまも組み立ては続けているが、出荷は止めている。少なくともバッテリー事故の解明ができないと出荷もできない。長引くと日本企業にも影が差すこともありうる。

   浜松の金属切断刃物の会社はB787の機体の一部を造る会社と取引していた。新素材を短時間で切断する技術を開発して売り込もうとした矢先に、このトラブルが発生した。鈴木真二・東大大学院教授は「日本のもの作りが空洞化する中で、これはビジネスチャンスだし、炭素繊維複合材など日本の技術の評価は高い。それだけに、事態が長引くと影響が心配です」という。

   シアトル郊外のボーイング社の組み立てラインの壁に、B787を納品した航空会社のエンブレムが並んでいた。50機のうち24機が日本で、全日空は17機ある。その最新鋭機が止まったままだ。欠航は300便を超えた。「早く原因究明を」と祈りたくなる。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2013年1月24日放送「『夢の旅客機』に何が~B787 緊急着陸の波紋~」)

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