2024年 4月 26日 (金)

<つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語>
10キロ減量の阿部寛、小泉今日子と荻野目慶子の乱闘、岸谷五郎と野波麻帆の濡れ場…見どころ満載なのに感情移入できん!

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話のタテ糸見えず最後までバラバラ

   点と点の各エピソードも最後は線として繋るのかと見ていたが、それもなくジ・エンドというのも腑に落ちなかった。女たちの嫉妬の対象となっている艶も、最後までベッドで寝ている姿が首から下、もしくは引きの構図で映されるだけで、顔をいっさい出さず、結局、男も女もいったいどんな女に振り回されていたかということがわからなくてモヤモヤ。もちろん意図的にそうしているのだろうけど、その手法が決して成功しているとは思えなかった。

   10キロ以上減量して妻を失いかける夫の狂気を演じた阿部寛、妻と愛人の修羅場シーンで赤ワインを掛け合いながら派手に罵り合う小泉今日子と荻野目慶子、岸谷五朗と野波麻帆の濃厚ラブシーンなど、映画だからこそ見られるシーン、俳優陣の高い演技力があったからこそ成立していたシーンがいくつかあったが、これがせめてもの救いである。役者の人選を誤っていたら、もっと無残な結果になっていたかも。

バード

おススメ度:☆☆

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