復旧手付かず大震災地滑り住宅街―境界線ずれ住民同士で対立
2013.03.08 18:19
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危険な盛り土宅地は全国1万3000か所
丘陵地の宅地は全国に1万3000か所ある。そのうち危険な盛土がどこにあるか。国は地震に備えて分布図の作成に取り組むよう自治体に要請しているが、始めた自治体はわずか3分の1以下だ。危険な盛土の洗い出しをするだけでも費用がかかるほか、分布図を公表すると地価に影響するとあって住民の抵抗が強いからだ。
国谷裕子キャスター「こうした宅地の耐震化はこれまで置き去りにされてきました。どうしたらいいのでしょうか」
盛土の宅地造成問題に詳しい東京電機大学の安田進教授はこう解説する。「盛土は谷を埋めるために地下水が出ます。暗渠を地下に作ったり、滑り止めなどさまざまな補強技術が確立されていますが、それにはまず住民が危険性を認識することが大事になります。対策はあるので、国や自治体、住民が一体になって取り組む必要がありますね」
地価がどうだなど目先の損得を考える前に、地震が起きたときの対策を先に立てるべきだろう。地震がきたら住む家がなくなるかもしれないのだから・・・。
モンブラン