2024年 5月 4日 (土)

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いまや中高年のお楽しみ「シニアスワッピングパーティー」のアッケラカン

   『アサヒ芸能』で「謎の美女YURIの正体はAV嬢だ」と書かれたせいか、今週の『週刊ポスト』の「謎の美女YURI」は心なし精彩がない。YURIが出ているというDVD「続・素人娘、お貸しします VOL.63」を取り寄せて見てみた。見終わって、やはりものいわぬグラビアのYURIのほうがなんぼかいいと思った。

   週刊文春の「ワイセツ前線異状あり」がおもしろい。今週はスワッピングの話である。私が週刊誌の編集者をやっているとき、何度かスワッピングの取材をしたことがある。あのころは隠花植物のように隠微で卑猥な雰囲気があったが、これを読むと、アッケラカンとした中高年のお楽しみとなっているようである。いまでは60歳以上専門の「シニア掲示板」もつくられているというから、かなりの需要があるようだ。風俗誌編集者はこういう。

「やはりネットの普及が大きいですね。中高年専門の出会い系サイトの盛況ぶりは言うに及ばず、今ではスワッピングのネット掲示板には全国から多くのユーザーが集まっています。(中略)劇的にその裾野が広がっている。それを支えているのが熟年層であるのは間違いありません」

   最近スワッピングパーティを主催した男性が、その模様を語っている。喘ぎ、息を弾ませている女性が、傍らで見ている男性にビデオ撮影を頼む。後で夫と見て楽しむのだそうである。妻を他人に差し出すのに抵抗はないのかと聞かれ、こう答える。

「妻は夫の所有物ではないので『差し出す』ものではありません。(中略)そもそも結婚した頃は妻の肌に触れるだけでも新鮮な喜びでした。三十代から四十代は子育てで走り続け、ようやく夫婦の時間が取れる時期になりました。この現役のうちに妻との性生活において全てを試してみたいという思いもあります。外国人男性や複数男性だとか、私との性生活だけでは経験できない快感を、妻に味わってもらいたいという気持ちも強い」

   私は経験はないが、一歩踏み出せば、案外スーッと入っていけるのかもしれないと、昔、取材していて感じたことがある。いまはもっとその境が低くなり、超えやすくなっているのだろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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