2024年 4月 30日 (火)

いまや安倍応援団?犬猿の仲・朝日新聞がベッタリになった「ある事件」

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地金が出た猪瀬都知事!五輪ダメになっただけじゃない…問われている「資質と品性」

「イスラム諸国が共有しているのはアラー(神)だけで、お互いにけんかをしている。そして階級がある」
「選手にとって一番いい場所はどこか。インフラが整っておらず、洗練された施設もない2つの国と比べて下さい」

   猪瀬直樹都知事が米『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタビューで、2020年の五輪招致に立候補を表明しているイスタンブール(トルコ)やマドリード(スペイン)を中傷する、先のような発言をした。

   東京五輪招致の責任者としての資格を疑わせる非常識な発言だと朝日新聞は社説で書いているが、私は首長としての能力の欠如を露呈した大失態だと思う。石原慎太郎前都知事は怒り心頭に発しているはずだ。これで100%東京は候補から消えた。

   私は都民だが、五輪など招致しなくていいと思っている。だから来ないことには大賛成だが、以前から猪瀬の都知事としての資質には危うさを感じていたから、早くもやってくれたかと思った。

   この御仁、『週刊朝日』で佐野眞一が書いた「ハシシタ 奴の本性」が、橋下徹大阪市長からの猛抗議で連載が中止になったとき、ツイッターで佐野の過去の盗用を持ちだし、「このときから品性に疑問をもち付き合いをやめました」と呟いた。他人のことをいえたものではない。自分の品性にも疑問をもたれていることに気づかないらしい。

   ノンフィクション・ライターの本田靖春さんは『我、拗ね者として生涯を閉ず』で猪瀬についてこう書いている。<本田は猪瀬の師匠だ、と一部でいわれたことがあったが、その事実はない。だいたい、生き方のまるで違う彼が、私に学ぶことなんてありはしないではないか。

   猪瀬氏は西麻布に事務所ビルを所有し、郊外に持家を構えている。前者に関しては、その取得の経緯を『噂の真相』で書かれたが、後者の存在はしばらくの間、伏せられていた。そのころ彼は、拙宅に電話をよこし、応対に出たかみさんにそのことを告げた後、こう言ったという。

『まだ、誰にも教えてないんだ。編集者にも知らせてやってないからね』

   隠す必要はないではないか、と私は思うのだが、彼にしてみれば、妬みまじりにとやかく言われるのを嫌ったのであろう。

   猪瀬氏は勉強家だし、仕事熱心だし、世渡りも上手だと思うのだが、なぜか人に好かれない。それは、単に、威張り過ぎるからといったような表面的理由だけによるものではなさそうである>

   IOCが都招致委員会の責任を不問にしても、都民の多くはこんな人物に1票を投じたことを恥じているはずである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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