大震災「被災建物」撤去か保存か…体験風化させたくない!中学生たちが募金活動
2013.05.17 15:28
0
女川中学の3年生「1000年後の人の命を救うために今できることを」
8割の家屋が流された宮城県女川町の中心部に、鉄筋コンクリートの3つのビルが根元から横転したままの姿で残っている。一度は震災遺構として残すことが決まったが、その後に反対の声が高まりまだ結論は出ていない。
そんな中で、女川中学の3年生が中心となって建物を保存する募金活動が始まっている。「1000年後の人の命を救うために今できることを」を目標に、修学旅行で東京に来たときも、浅草寺などの観光スケジュールに大学や企業訪問を加え、「広島の原爆ドームのように残したい」と訴えた。
広島の原爆ドームも戦後しばらくは「取り壊してほしい」という声がほとんどだったという。しかし、昭和30年代に始まった子どもたちによる募金や署名活動が流れを変え、戦後20年目にようやく保存が決まった。