ギャップイヤー「人生ちょっと寄り道」まだまだ受け入れそうもない日本企業と遠回り許さない世間
2013.05.22 15:54
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経団連などで評価の動き。どこまで広がるか…
たしかに、この国の企業では、上の言うことや社に引いてあるレールに疑問を持たず、なんでもハイ!ハイ!と素直に従い、その中でうまくやる人材が大層好まれる。ちょっとレールから外れて、立ち止まって考えてみました、ボランティアやりました、それで成長しました――なんて言う輩はうろんに見られ、懸念を持たれて当然であろう。レールから永遠にサヨナラしたいならそれでもいいが、ギャップイヤー学生の多くはレールに戻りたいようだ。よしんば本人がその際の不利益を気にしなくても、「心配される親御さんも多いですよね」(国谷裕子キャスター)
先の立教大生の事例でも両親はギャップイヤー取得に大反対し、母親は泣いて引き留めたという。今も「はたして、それ(休学)を日本の企業がどれだけ受け入れてくれるのか不安はあります」(母親)と、やはり就職、というか就社の心配は大きいようだ。
もっとも、最近は経団連などでもギャップイヤーを評価しようという動きがある。ただ、日本のウツクしい企業文化を考えれば、ギャップイヤー肯定化などはただのお題目で終わりそうな気がしないでもない。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2013年5月21日放送「人生に寄り道を~今注目の『ギャップイヤー』~」)