シェリル・サンドバーグ(フェイスブックCOO)呼びかけ「女性よ、勇気もって一歩前に踏み出そう」
今を時めくネット企業「フェイスブック」のCOO(最高執行責任者)で、女性問題(という男性社会問題)についての本を著したことでも話題のシェリル・サンドバーグ氏が来日した。国谷裕子キャスターがインタビューした。
女性同士が男性社会問題について滔々と喋ってるとなると、一応オトコである筆者は、そのことを意識せざるをえなくなり、キマリも悪く、ちょっと外の空気でも吸ってきたくなるところなのだが、今回ばかりはそうもいかない。
アメリカでもまだまだ少ない女性の企業リーダー
女性の社会進出は進んできたが、女性の(企業)リーダーはまだ少ない。日本は言うに及ばず、男女平等先進国のアメリカでも増えていないという。原因はじつに複雑で根深いモノがありそうである。男性中心の企業社会・文化、出産・育児・家事などで女性が押しつけられる役割の不平等さ、教育の問題、古い男女の役割を無意識に再生産するメディア・広告、母乳と子守歌の子育てを求める世間がある。
一方には、「クローズアップ現代」では紹介されてないものの、男女の機会の均等が確保されてればそれでエエじゃないか、「脳」が違うんだ、オンナはリーダーに向いてないんだよ的な主張もある。
そんななかで、サンドバーグ氏は女性のなかにある見過ごされがちな「内なる障壁」に着眼したそうである。こんなエピソードが紹介された。サンドバーグさんがあるとき、政府の要人を招いて会議を開いた。オトコの要人は部屋に入ってきて、さっさとテーブルに着いたが、オンナの要人は、遠慮がちにテーブルから離れた後ろのほうの椅子に座った。テーブルに着くよう勧めてもオトコと同じ席に着こうとしなかったという。