2024年 4月 30日 (火)

世界で読まれる「はだしのゲン」こんな暗いマンガ真っ平!連載スタート直後は散々だった読者反応

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

世界20か国でボランティアが翻訳出版

   当時の担当編集者だった山路則隆さんによれば、「こんな暗い作品はもう真っ平だ」といった反応は当然のごとくあり、読者の厳しい反応も伝えていた。「でもリアルに描きたい。本当のことを描きたい。その相克はずっとあったと思う」

   もっとも、家族を失ったゲンが孤独に苦しむといった展開には、妻でさえも「重くて悲しいだけでつまらない」と感じ、当の作者もどう面白くしたらいいか頭を悩ませていたという。その後、「ゲン」は孤児同士で支え合い、被爆への偏見や嫌がらせにも負けずに成長していく物語となった。

   雑誌連載開始から40年近く経ったいま、「ゲン」は世界各国20か国で出版され、その多くがボランティアによって翻訳されたものだという。欧米やアジア、最近はイランでも出版されたそうだ。

NHKクローズアップ現代(2013年7月30日放送「世界をかける『はだしのゲン』」)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中