喉元過ぎてリーマンショック忘れた!?あれから5年…またぞろバブル追い始めたアメリカ金融界
2013.09.05 17:07
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投機的取引規制の「ボルガールール」骨抜き
ボルカールールは銀行による投機的な取り引きの一部を規制しようというものだが、規制される側は「投機的な取り引き」の線引きが曖昧で、混乱を招く恐れがあるとして反対している。また、「危機から時間が経ち、景気も少し回復したのにつれて、そこまで厳しくやる必要はないといった声が銀行を中心にして出てきた」(倉都康行・国際金融評論家)こともあるという。
批判の嵐が通り過ぎると、角を矯めて牛を殺してはならないとばかり、「自由」の価値がまたぞろ声高に叫ばれ出したというわけである。投資ファンド運用会社「ブラックストーン」CEOで元リーマン・ブラザーズ幹部のスティーブン・シュワルトマンはこう言い放った。「規制は成長を妨げる。(金融で)経済が成長することで税収も増える。それこそアメリカがとるべき道だ」
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2013年9月3日放送「リーマンショック5年 金融規制の行方は」)