2024年 3月 29日 (金)

TBSついに決断?みのもんた切り…コンプライアンス室「復帰は不都合で困難」

<「みのさんが9月30日までにTBSホールディングスの株を3万株買い増しし、個人筆頭株主に躍り出たというのです。(中略)
   そもそも、みのさんは、うちの株を5万~6万株持つ大株主でした。TBSでは、2005年に始まった楽天による株式の買収騒動の際に、局と縁の深い多数の資産家に安定株主として株を持ってもらう防衛策をとりました。この時、みのさんにも頭を下げて、買っていただいたんです」>

   みのもんた攻撃が止まらない。もう社会的な制裁は十分受け、本人も次男が起訴されれば「朝ズバッ!」などへの復帰は難しいと考えているのではないだろうか。そう思うからここで取り上げる気はなかったのだが、『週刊新潮』によると、みのはTBS側と徹底抗戦するというので読んでみた。

   上のコメントはTBSのある中堅社員である。個人ではかなりの株数になるのだが、それでも全体でいえば少数派である。みのはどんな戦略を考えているのだろうか。同社員がこう続ける。

<「これが編成局や報道局の一部の幹部にも知らされ、衝撃が走ったといいます。実際には7万~8万株持ったとしても、発行済み株式の0.1%にも満たないし、議決権などを行使できるような影響力はありません。しかし、大株主の一人であることには違いなく、本人にすれば、それを背景に『自分から降板するつもりはない』と徹底抗戦の意思表明を行ったのではないでしょうか。少なくとも、この話を聞いた幹部らはそう受けとめたようです。(中略)あるいは、株購入によって、『楽天騒動の際に協力したことを、よもやお忘れではないでしょうね』と井上弘会長、石原俊爾社長ら経営幹部に訴え、恩義を思い出してもらおうという戦略かもしれません」>

   彼の知人は「本人はやはりTBSの『朝ズバッ!』に復帰したい一念ですよ」と語っている。だが、そのTBSでは、彼の知らないところで重要な決定が下されていたというのである。

<「実は、各部署の法令遵守事案を統括するコンプライアンス室で、みのさんの処遇をめぐる問題が議題にかけられていたのです」
   こう内情を明かすのはTBSの幹部である。
「それがつい最近、『みのもんた氏の復帰は不都合で、困難である』との結論に達したのです。もちろんこれが即、社全体の決定にはなりませんが、間もなく役員会に上げられる。これを基に、井上会長や石原社長がみのさんと話し合うことになるでしょう」>

   最高年棒は一時27億円を超えたと豪語するみのだが、親から引き継いだ水道業「ニッコク」の業績が下がりっぱなしで、7億円ともいわれるギャラがなくなるとそちらへの影響が出るようだし、鎌倉の大豪邸の維持費も毎年数千万円になるというから、そう簡単に「全部辞めます」とはいえないようである。カネを持てば持っただけ生活が大きくなり、それを縮小するのはなかなか難しい。大変ですな、みのさんも。

「いいとも」打ち切るフジテレビの凋落…あれを越える番組むずかしいぞ

   みのとは違った意味で、かねてから報じられていたフジテレビの長寿番組「笑っていいとも!」が来年3月(2014年)で終了することが、タモリの口から発表された。放送開始から32年である。単独の司会者による生放送の長寿番組として、2003年版のギネス世界記録に認定され、10月22日の放送で7947回を迎えた。タモリは番組で「32年間、フジテレビがずっと守ってくれた。出演者のみなさんにお世話になった。国民のみなさんにどっち向いても感謝。本当にありがとうございました」と話したが、国民番組といってもいい番組が消えるのはやはり寂しい。

   この番組の終了で明らかになったのはフジテレビの凋落である。番組を終了することは誰でもできるが、それを越える人気番組を持ってこられるのかが問われる。最近のフジは低視聴率番組をあっという間に終了して、昔ヒットした番組の焼き直しのようなものをやってはコケて、嘲笑を買っている。テレビ東京が背後に迫っているフジテレビの焦りが見えるようである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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