いまや主要な輸出部門「日本の生活習慣」ゆったりつかる清潔な風呂、栄養・衛生に配慮した社員食堂…
2013.11.12 16:23
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新興国が求める「日本の生活ソフトウェア」
妹尾堅一郎(産学連携推進機構理事長)は「日本的な健康面や栄養面に配慮したサービスが発展著しい新興国とうまくフィットしています。これまで、日本の輸出産業は自動車やハイテク機器などハード製品が主役でしたが、健康や衛生管理などのソフトに重きを置いたものが求められています」と説明する。
国谷「いまは日本の生活習慣が相手国に一定程度は受け入れらていますが、このままで新たな輸出産業の柱となるでしょうか」
妹尾「現地の生活習慣と日本の生活習慣は違います。ですから、そのまま持ち込もうとすれば反発が起こる可能性もあります。日本の生活習慣をベースに、相手国の生活習慣にどのような提案をしていけるのか、そこがポイントです」
国谷「日本の生活習慣が世界からどう見られているかという、私たちの認識も必要ですね」
妹尾「日本は欧米化を進め、生活スタイルも欧米風になりました。でも、玄関で靴を脱ぎ、土足で家の中には入らないという文化は今でも残っています。日本の生活習慣を海外からの目で見てもらい、見直す部分があるかもしれません」
われわれ日本人よりも、海外の人の方が日本の生活習慣の良さに気付いているということも多いだろう。
ナオジン