2024年 4月 27日 (土)

年金基金横領男逮捕!高卒・年収300万円・借家住まい…目の前にあった200億円

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   3年前に企業年金基金の掛け金を横領して逃亡した男が14日朝(2013年11月)、タイ・バンコクから成田空港に移送されてきた。犯罪の影に女あり。横領した金で10年間以上も女たちに貢いでいた。

   業務上横領の疑いで国際手配されていた長野県長野市の坂本芳信容疑者(56)は今月1日、逃亡先のバンコクで不法滞在の疑いで逮捕された。移送が決まった12日には、坂本と愛人関係にあったタイの女性が面会に訪れ、手を握り合いながら何かヒソヒソ話し合う姿があった。女性は「可哀そうと思って私は手を握りました。愛はありません。ただのお客さんですから」とシレッと言う。逮捕はこの女性の通報がきっかけだった。

むしり取られた24億円…貢いだホステス10年で30人

   坂本は逃亡する3年前まで、長野市郊外の借家に妻と大学に通う2人の息子と暮らしていた。地元の高校を卒業後、1995年から長野県建設業厚生年金基金に勤務し、事務長として200億円近い基金の管理に一人で携わっていた。年収は300~400万円ほど。基金の役員は「正直、真面目で融通の利かないイメージだった」という。

   ところが、近所の人の話は全く違う。「記憶にあるのは出張が多いことでした。(妻が)行き先を聞いても言わなかった」らしい。出張先は東京・銀座、六本木の高級クラブだった。坂本をよく知る銀座のママはこう話す。「最後まで身分を明かさず、会社の社長と思っていたわ」

   常連になった坂本はチップを弾む上客とされ、ホステスに人気でティファニーやカルティエのアクセサリーをプレゼントしたり、車が欲しいと言われれば買い与えていたという。「20代前半の夜の世界をあまり知らない女の子が好きで、私が知っている10年間で20~30人の女の子と付き合っていた」

   2008年には5000万円を出資して銀座にクラブを開店し経営者になった。店は赤字続きだったが、気に入ったホステスを連れてハワイ旅行を繰り返していたという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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