2024年 4月 26日 (金)

カネがらみの電話勧誘すべて危ない!オレオレ上回る投資詐欺…被害平均1000万円

素人には「いい投資、悪い投資」判断できない!カネがらみの電話はすぐ切れ

   警察が押収した詐欺グループの名簿を見ると、綿密に準備している実態が見える。入手した健康食品の購入者リストを元に名簿を作り、まず下準備として電話に出た相手の反応を記録し、傾向と対策をグループの仲間たちが共有していた。

「電話を繰り返し受けるうちに虎の子を絡め取られていく。どういう心理なのでしょうか」

   内多勝康キャスターが投資詐欺など金融商品トラブルを手がける荒井哲朗弁護士に聞く。

「権威付けのために実在の大手証券会社を名乗り、地域限定だと電話を掛けてきます。より手の込んだのは、準大手の証券会社を名乗り『やはりそういう話ですか、それならうちは手を引きます。いい話ですよ』と言い残したりします。
   追い討ちをかけるように、金融庁や国民生活センターの職員を名乗って『詐欺が増えています。何か困ったことありますか』とやる。こういう話がありますと注意を促すふりをして、『実はこういう仕事についてなければ本官も買おうと思っていました。いい話ですね』なんて話すんです。情報が遮断されている状態のなかで、これでは話についていくしかない。判断機能が落ちたお年寄りでなくとも騙されるのはやむを得ないと思います」

   内多「騙されない対策は何かありますか」

   荒井「良い投資か悪い投資かなどを自分で判断できるという考えを捨てて、お金の話でかかってきた電話は切る習慣をつけることが大切です」

   お金がないと生きづらい世の中だから、儲け話につい乗りたくなる気持もわかるが、だからこそ電話でうまい話が転がり込むことなどあり得ないということを肝に銘じておくことだろう。

NHKクローズアップ現代(2013年11月13日放送「急増!老後マネーを狙う投資詐欺」)

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