<AKB48グループドラフト会議 密着ドキュメント>(TBS系)
後味悪い見せ物オーディション…ウソに見えてしまう「さらし者」たちの涙
2013.11.24 10:00
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あざとさ気になって共感できない!
しかし、彼女たちの涙もエンターテインメントとして作られていると思うと、興ざめの感は否めない。自分たちで集め、試練を与え、成長や人間関係のドラマを作り、壊す。一握りの選ばれた者はその後のステップに変わるのだからいいかもしれないけれど、多くはさらし者になっただけだ。その時その時の参加者は本気でも、「またやってる」「作られたショー」と見られてしまう。消費される汗・涙・友情・努力は、ときに邪推や安っぽい既視感を伴う。
これがミュージカルのキャストや宝塚音楽学校のオーディション、もしくはスポーツ日本代表の合宿を追ったもので、もともと用意されていた選別の機会にたまたまカメラが入ったのなら、ここまでの不快感はないと思う。選ばれざる者の涙の威力、オーディションを通しての葛藤というストーリーが共感と感動を呼ぶ。それを知りつくして、こういう見せ物を作る行為のあざとさが、心からの共感の邪魔をする。
オーディション番組が好きです。でも、オーディション番組を作るためのオーディションは好きじゃないんです。(11月17日深夜1時20分~)
(ばんぶぅ)