2024年 5月 1日 (水)

「減反廃止」補助金頼み止めるチャンス!「コメつくらないと儲かる」やっぱり変だ

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集団化や海外生産で「農業を儲かる産業に…」

   農家の集団化、新規需要の掘り起こしも始まっていた。秋田で、「株式会社 東日本米産業生産者連合会」が発足した。秋田、宮城、岩手の農家が県境を越えて連携する。1万ヘクタール、5万5000トンを目標に、コストダウンと高い供給力を実現したいという。注目されるのはその販売先だ。コメとは無縁の生活用品メーカー「アイリスオーヤマ」の全国1万300店舗で売る。独り者世帯の発掘にと、「つや姫」を3合の小分けパックにした。中小農家を抱えるJAグループは、コメのオリジナルブランドと粥、餅などの加工品で需要の拡大をもくろんでいる。

   海外へ目を向けた農業生産法人もある。岩手・北上市の「西部開発農産」はベトナム・ハノイ近郊の水田で、「ひとめぼれ」「あきたこまち」の試験栽培をしている。岩手では205ヘクタールの規模を生かしても60キロ9552円(これでも平均より40%安い)が限度だが、ベトナム米は試算で 4200円が可能と出た。これをシンガポール、タイへ売って、本体の基盤を強化するのだという。

   三輪氏は「農家を続ける意欲と意志のある人たちのグループ化・法人化に手厚く金を投じていくこと。これで新しい人たちが増えます」と楽観するが…。

   戦後の農地改革が目指したのは農業の自立だった。それをぶち壊したのが農家を選挙の票田としか見ない自民党による政策米価と補助金である。 結果、減反面積は農地解放面積を上回った。長い長い回り道。それを進めた連中はまだ居座っている。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2013年11月29日放送「コメ作り大転換~『減反廃止』の波紋~」)
文   ヤンヤン
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