2024年 4月 30日 (火)

週刊誌付録に堂々「春画」!ヘア・ヌードでニラまれたふた昔前…闘い勝ち取ってきた「猥褻表現の自由」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

読んだらもう食べられない「中国偽装食品」手を入れるのも危ないイカの酸化防止剤

   もう一つ、週刊文春から。私は週刊文春が続けている中国の食品バッシングは好きではない。この欄でもほとんど取り上げていないが、今週の「中国猛毒偽装食品」は読んでいて反吐が出そうなぐらいひどい。これが事実だとしたら、中国からの輸入食品は食べられないと思うので紹介しよう。

   週刊文春は山東省最大の魚工場である、栄成市石島の水産加工工場へ行った。日本向けにイカのリングや白身魚のフライなどを年間5000トン出荷しているというこの工場では、「さらに不衛生な環境下で産地偽装が行われていた」というのである。

<工場内は薄暗く、長靴や手袋をしている従業員もいたが、農作業のような軍手姿。それも洗っていないらしく、真っ黒だ。素手で作業してる者も大勢いた。汚れたバットに入ったイカは常温で放置され、だいぶ傷んでいることがひと目でわかる。イカは添加物の水溶液に漬けられてからカットされるという。鼻を突く刺激臭を発するその液体は「酸化防止剤」という。
   液体の臭いを確かめてみようと指を入れようとしたら、いきなり社長の怒声が飛んできた。
   「危ない! 絶対に口に入れるなよ!」
   そんな危険な溶液にイカを漬けるのかと背筋が凍りつく。社長によれば、イカをその溶液に浸すと膨れるため見栄えがよくなり、高く売れるという。
   「でも自分で食べるなら、もちろん形が悪くても添加物なしのほうを選ぶね」
   社長は卑屈に笑った。(中略)
   私たちの「不衛生だ」という指摘に社長はカチンときたらしく、「ウチはマシなほう。百%日本向けに作っている工場で、もっと汚いところがある」と言い、近所の工場へ案内された。
   そこは魚のフライ工場だった。遠くまで強烈な魚の腐臭が漂い、工場内は大量のハエが飛び交っていた。床には腐敗した魚の臓物が散乱していたが、作業員たちは魚が落ちても洗いもせず、そのままトレイに戻して捌いていた。滅菌室も消毒液もない。
   この魚のフライは、日本の大手スーパーで売られるという。中国の大手企業に納入して、そこから日本に輸出しているそうだ。(中略)
   「衛生管理が徹底してるのは、中国でも10~15%ぐらい。八割は零細工場で加工したものを大企業が買い付け、そこの商品と偽装して日本に輸出しているのです」(中国の大手食品加工会社社長)>

   この記事を読んでもまだ中国から輸入された食品を食べられる人は、よほど肝の据わった人か食に何の関心もない人であろう。大手メディアは多くの中国の食品加工工場を取材して、ここに書かれていることが一部の工場だけの話なのか、広く中国全土で行われていることなのかを取材して、報告してほしいものである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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