2024年 4月 26日 (金)

パソコン遠隔操作の片山祐輔被告保釈「真犯人名乗り出て!1%ぐらい期待してる」

   他人のパソコンを遠隔操作し、無差別殺人などを予告したとして威力業務妨害に問われている元IT関連会社社員・片山祐輔被告(31)がきのう5日(2014年3月)に保釈された。会見した片山は「私はやっていない」「犯人は自首してほしい」と語った。保釈金1000万円は母親が用意したという。

「身に覚えのないアクセス記録。自分も遠隔操作されていた可能性」

   片山は「ストロボがまぶしいです。自由というものはまぶしいものだなと思った。きょうで389日目ですね」と話し始めた。「まさに寝耳に水の家宅捜索と逮捕でした。私はやっていない。身に覚えもない。この1年間、緊張といろんなことの連続で本当に疲れ果てました。でも、まだまだ闘いは長いですけど、頑張っていきたい。無罪を取るのがゴールで、現時点はまだ道半ば」

   裁判になっているのは、おととしに複数のサイトに侵入して小学校襲撃や無差別殺人を予告した複数の事件だ。複数の人物が逮捕され、後にえん罪とわかった。片山はそれらを操作した「プログラムを開発した(痕跡を発見)」として10の事件で逮捕・起訴されたのだが、一貫して容疑を否定し、自分も遠隔操作されていたと主張している。きのうの会見でも、「身に覚えのないアクセス記録があり、やはり遠隔操作されていた可能性が高い。それしか考えられない」と繰り返した。

誤認逮捕続き、直接証拠なしの難事件

   検察側の主張についても、「矛盾点がさまざまあるにも関わらず、へ理屈でごまかしている」と真っ向から否定。「真犯人が『片山さんは犯人ではない』といってくれることを1%ぐらい期待してないことはない」とまでいった。

   司会の小倉智昭「数人の誤認逮捕があって、難しい事件。裁判も当然難しいそうですね」

   彼には遠隔操作ソフトを作る能力がないという専門家の見方もある。最近ネットなどでは、「彼もえん罪ではないか」という見解が出ており、メディアもこの事件にはやや及び腰だ。事件の中身よりも、保釈をめぐる検察のいやらしい「抵抗」が記事になる方が多い。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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