ケネディ大使テレビ初インタビュー「父は好奇心旺盛で、私もその血を受け継いでいます」
沖縄基地問題「負担軽減に取り組みますが、同盟関係を強化しながらという難しい作業」
大使は昨年11月(2013年)に着任したあと、東北の被災地、長崎、沖縄に精力的に足を運び、沖縄では普天間基地の辺野古移設に反対する稲嶺進・名護市長にも会った。「市長の情熱には感銘を受けた」という。
ケネディ大使「沖縄を訪問できたのは幸運でした。知識は持っていましたが、直に理解することは重要です。沖縄の人々は子供たちのためによりよい未来を求めていると感じました。現地の負担軽減に取り組みますが、同盟関係を強化しながらという難しい作業になるでしょう」
ケネディ家のスピリットにも触れた。「言葉と人の思いが力を持っていると信じています。アメリカには『民主主義の最高機関は市民だ』という言葉があります。父(故ケネディ大統領)は好奇心旺盛だったと母から聞きました。私もその血を受け継いでいると自信を持っています」
最後に、「父は太平洋戦線にいましたが、その後の両国関係は驚くほど進化しました。私や子ども、孫のために『これを生かしていきたい。友情は大切。相手を学ぶことが重要です」といった。国谷は「難しい状況のときこそ対話が重要と繰り返し強調していたのが印象的でした」と結んだ。
大使就任を「素晴らしい時期」といったのは、おそらく正しい。新しい仕事は困難なときほど結果が出せるものだ。とりあえずはオバマ大統領の訪日がある。TPP、沖縄、中韓、憲法解釈変更、歴史認識とテーマは山積だ。大使が何を伝えるか。それも見たい。
ヤンヤン
*NHKクローズアップ現代(2014年3月6日放送「日米関係はどこへ~ケネディ駐日大使に聞く~」)