櫻井翔「終末緩和ケア診療所」訪ねた!家族と家庭料理作って食べ、一緒に露天風呂
2014.03.27 14:55
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亡くなっても顔に白い布は掛けない…最後まで人格大切にしたい
玉穂ふれあい診療所は普通の病院にない施設がある。広いロビーの横にミニキッチンと和室。患者と家族は自由に食事のテーブルを囲める。風呂は大きな家族風呂で、温泉が掛け流し、庭の一角には露天風呂もあり、家族で入ることができる。
食事は地元の食材の家庭料理が並び、患者も家族もスタッフも同じテーブルで食べる。廊下を歩いている三毛猫は旅立った患者さんが残した1匹で、今ではここのマスコットになっている。
この日の朝、入所者の1人が亡くなった。亡くなった人の顔に白い布は掛けない。亡くなった人の人格を大切にするためだ。玄関では全員が見送り、「お疲れ様でした」と頭を下げた。亡くなった人の家族が看護師長の長田牧江さんに抱きついて来た。そして涙声で一言。「ありがとうございました」
この診療所では亡くなった人を看取った人たちが、ボランティアとして戻って来ている。ボランティアリーダー垣内律子さんは「昨年、母を看取って、少しでもお役にたてればと…」と話す。
櫻井が頷いた。「不思議な空間ですね。看取った場所がまた帰ってくる場所になるのですからね」
(磯G)