2024年 5月 20日 (月)

高血圧マフィアにむさぼられる「血圧高めの健康人」検診基準値厳しくして治療・クスリ漬け

芸能界一の正義感・杉良太郎が新人女優に生録された「セクハラ口止め」

   最後に、週刊ポストにしては珍しい芸能スキャンダルを紹介しよう。題して「杉良太郎『密室わいせつ演技指導』の口止め生録音テープ」。書き出しはこうである。<身長178センチ、体重80キロ近い筋骨隆々の男は、両股を開いて座卓に腰かけ、目の前に正座させた若い女性を見下ろしている――69歳の男は芸能界有数の実力者、女は22歳の新人女優。おまけに彼女の顔色は真っ青だ。急性貧血でフラつく彼女を見下ろして男はこう命じた。

「もっと、こっちへ来い」

   彼女は、少しだけ距離を詰める。

「もっと、もっとだ」

   彼女は、おずおずと距離を詰める。顔の正面に、オレンジ色のジャージに包まれた男の股間が近づく。男は、彼女を強引に引き寄せると、閉じた唇に自らの唇を押し当てた。驚く彼女の頭を両手で押さえ、今度は閉じられた彼女の唇と上下の歯の間に、むりやり舌を差し入れディープキスを繰り返す。自らの左頬を、彼女の顔にピタリと付け、普段は聞かせない低く甘い声で、ささやく。

「好きって言ってみろ……。大丈夫。俺が守ってやる。俺だけを好きになって、俺の言うことだけを聞いていればいいんだ……」

   彼女は硬直した>

   杉良太郎は1944年、神戸生まれ。65年に歌手デビューし、NHKの時代劇「文五捕物絵図」の主役で人気を獲得した。テレビ朝日の「遠山の金さん」では正義の味方として不動の人気者になり、その後、自ら座頭として数多くの舞台演劇を行い、来年で芸能活動50周年を迎える。最近では社会活動でも広く世間に知られ、今年2月、安倍首相から感謝状を贈られている。長年、刑務所の慰問活動やベトナムの子供たちに金銭的援助を行い、里親にもなっている。これまで芸能界一の正義漢と目されてきたそうだ。

   それだけに彼女が受けたショックは大きかったという。先のことがあってから3日後の2月28日、彼女は杉に電話をしている。杉のマネジャーからかけるようにいわれたからだ。

   彼女は自分の身を守るため、そのときの会話を録音した。その時間は約20分にも及んだという。その中でこんな件がある。

<「杉 言っとくんだけど、人には絶対言っちゃいけないんだよ。マネージャーに言ったりしてないの? おまえ」>

   週刊ポストの電話取材に、杉は「演技指導」だと淡々と答えたという。男女の機微を知らない彼女の指導に熱が入りすぎたというのだろうか。これからは塾生たちみんなが見ている前で演技は教えたほうがいい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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