家族介護に追われ「自分の未来」あきらめる若者たち!子どもの頃から親の面倒

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   530万人が介護を必要とする「大介護時代」を迎え、祖父母や親の介護に追われる若年者が増えている。介護者支援に詳しい日本大・堀越栄子教授よると、「10代や1けたといった学齢期の年齢時から介護をしている子供たち」もいて、介護と自分の将来の板挟みになり未来が閉ざされる例もあるらしい。

父親は脳の異常、母親は大腸がん…資格取得めざしたが大学を断念

   国の昨年(2014年)の調査では、15~29歳の若年介護者は17万人以上いる。いま25歳の女性は、約4年前、大学3年生のときから父親の介護をしている。父親は脳の異変で体が徐々に動かなくなる病気で、母親も大腸がんで倒れ、金銭的な事情からも父の介護をせざるをえなくなった。大学では介護関係の資格の勉強中だったが諦めた。女性は「父の病気が進行していくなか、どういう状況になるのかわからないので、正直、先が見えないんです」と不安いっぱいだ。

   介護をした経験がある若者らの交流会では、「助けてくれる大人がいなかった」(幼少より母を介護する29歳女性)、「話をする相手がいなくて非常に苦しんだ」(16歳から母親と交代で父を介護してきた27歳男性)といった声が上がったそうだ。

イギリス「介護者支援法」ケアをする人たちをケア

   日本には介護保険制度など要介護者のための法律はあるが、「介護者を直接支援する構造になっていない」(堀越教授)そうだ。イギリスは1995年に介護者支援法(Carers Act)とうケアをする人たちをケアする法律をつくり、「ケアラーセンター」などの施設を整備した。センターはとくに若い世代へのきめ細かい支援に力を入れている。

   堀越教授「若くして介護している人がいるということを社会が知り、介護者のためのサービスは要介護者にとってもいいものという認識を広めていくべきで、法制度によるバックアップも必要です」

*NHKクローズアップ現代(2014年6月17日放送「介護で閉ざされる未来~若者たちをどう支える~」)

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