2024年 4月 27日 (土)

「同級生殺害」加害女生徒は発達障害?知識面は高校生でも情緒的には小学生以下

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問題行動知っても手をこまぬいていた両親

「父親はA子の母親の死後すぐに婚活パーティに参加するなどしていた。そうして知り合ったのが、現在の再婚相手。継母は三十過ぎで、亡くなった奥さんと比べるとかなり派手目な女性。慶應大出身で、東京で見つけてきたそうです。
   喪も開けないうちから次の女を見つけてきた父親のことを、A子はどうしても許せなかったのでしょう。再婚が決まった時に、A子は金属バットで父親に殴りかかり、重傷を負わせたこともあったそうです」

   長崎県佐世保市で再び同級生が女子生徒を殺す事件が起こった。小6の女子生徒が同級生を殺害し、世を震撼させたのは10年前のことだったが、今回の殺害の手口は女子高生とは思えない残忍なものである。

   殺されたのは松尾愛和さん(15)。A子は『週刊新潮』が15歳、『週刊文春』が16歳としている。この1歳の違いは今後A子を裁く上で大きい。現行の少年法では、16歳を過ぎれば、家庭裁判所の判断で大人と同じ刑事裁判にまわされることがあり、大人と同じように傍聴人のいる法廷で裁判され、有罪判決を受けると刑務所(少年刑務所)に入れられことがある。朝日新聞は逮捕時15歳、現在は16歳と報じているから、事件後に16歳になったようだ。

   先のコメントは週刊文春でA子の父親をよく知る男性のものだが、父親の早すぎる再婚が事件に落とした陰は深いようである。父親は地元では有名な弁護士で、「ジャパネットたかた」の顧問弁護士もしていたと週刊新潮が報じている。また週刊文春によれば、「宅地面積は約八十坪。地上二階、地下一階の鉄筋コンクリート造りの建物は、延べ床面積が三百平方メートルを超えるお屋敷」だそうだ。

   母親も東大を出て地元放送局に勤めていた才媛だったという。その後、市の教育委員を務めたり、女性と育児に関するNPOを立ち上げたりしていたが、昨年(2013年)、膵臓がんを発症してあっという間に亡くなってしまった。母親の喪も開けないうちから婚活に励み、再婚した父親のことをA子は英語の弁論大会で「マイ・ファーザー・イズ・エイリアン」といって会場中を驚かせたという。

   父親が再婚する直前にA子は家を出て一人暮らしを始める。彼女は両親の才能を受け継いだのか成績はトップクラスで、小学校時代に公言していた夢は「検事」になることだった。その理由を週刊文春は「刑事事件の法廷で父と対峙することを想像していたのだろうか」と書いている。ピアノや絵もうまく、父親に勧められて始めたスケートで父親と一緒に全国大会に出場したこともある。

   だが、A子は小6の時、虐められた腹いせに、相手の給食に漂白剤と洗剤を混ぜ合わせた液体を入れて大きな問題になったことがある。だが、このことはそれ以上は広がらず、まもなく沈静化したという。両親が地元の有力者だったため、もみ消したのではないかと見る向きもあるようだ。

   また、週刊新潮で社会部デスクが、<「Aには、小学生の頃から、猫を殺して解剖したり、家出したりといった問題行動があった。Aの母親はそのことに胸を痛めていた」>と話しているが、もしそうだとしたら、神戸で起きた酒薔薇聖斗事件でも、14歳の少年が祖母を亡くした後、猫を解体するようになったことが報じられている。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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