中越地震から10年「村を再生しよう!」山古志の新しいふるさと作り「昼間だけの農業従事者」募集
2014.10.24 11:50
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外の人にもオープンなコミュニティー
山古志村の復興に携わった長岡造形大学の澤田雅治准教授はこう解説する。「村を離れた人の多くは、子育てしている人だったり、勤めている村の次を担う人たちでした。本当はそこに住む人だけで協力して村の生活を維持したいというのが本音だと思いますが、住む人が減ってしまった現状では外部の人の力を借りることが重要だということに気付いたのではないでしょうか。被災したあとのボランティアとのかかわりで、外の協力を仰いだことでいろいろな成果が出たという実感があったのではないでしょうか」
国谷裕子キャスター「被災地を見つめてこられて、住民の意識変化のカギとなったのは何ですか」
澤田准教授「自分たちで何かをやろう、自分たちで考えよう、自分たちで一歩を踏み出そうということになったことと、外の人に対しオープンな環境を作ることができるようになったのも大きいと思います」
ようやく山間の雲の隙間から暁光が差し込んできたというところだろうか。ただ、過疎化、高齢化を抱える他の中間山地の将来を占う試金石の役割を果たすには、次の10年でこの地域がどうなっていくかにかかっており、茨の道は続きそうだ。
モンブラン
*NHKクローズアップ現代(2014年10月22日放送「新しい『ふるさと』へ~新潟県中越地震 10年目の模索~」)