2024年 5月 6日 (月)

<ゴーストライター>(フジテレビ系)
中谷美紀13年ぶり連ドラのトホホ感・・・見続けるのがつらくなる「ネタバレ」「地味」「キャラに魅力なし」

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本編よりハラハラする本家ゴーストライター新垣隆のドラマ評

   致命的なのは登場人物および台詞に魅力がないことだろう。リサは由樹との対立が明らかになった途端、ゴーストライターの話を持ちかけた出版社の編集長(田中哲司)に「あなたが引きずり込んだのよ」と抱きつきながら言ってみたり、介護施設にいるお母さん(江波杏子)のところへ行っては「私がこんなになったのはみんなお母さんのせいよ」と罵ってみたり、何かと人のせいにしてばかり。

   挙句の果てに「ゴーストライターなんか使わなきゃ良かった」ですと。ゴーストを使うことに後ろめたさを感じつつ、どんどんヒット作を書いてくれる由樹に甘えていた結果、訴訟という事態になった時に言うんだけど、なんかさあ、もうちょっと他にあるでしょうよ、後悔の台詞って。直球すぎるだろ! そんな浅はかな人が本当に面白い小説書いてたのか。設定に説得力がない。

   対する川原由樹も「先生が私を引きずり込んだんです!」とゴーストライターになったことをリサ同様に人のせいにし、何かとヒステリックに叫びまくり、気に入らないことがあると急に姿を消すわ、映画の試写会の席でゴースト告白をしてみるわ、法廷でわかりやすく失神してみるわ。とにかく粘着質な暗い女だ。

   作家とゴーストの依存しつつも対立する関係を描こうとしているのだろうけれど、「どっちもどっちだな(勝手にやってろ)」としか思えない。

   余談だが、番組HPを見ると、「あの新垣隆さんが、ゴーストライターを語る!」というコーナーがあり、ご丁寧に新垣さん(聴覚障害の作曲家としてもてはやされた佐村河内守のゴーストだった人)は毎回ドラマの感想を動画で述べているのだが、完全に出来の悪いバラエティ感覚でいじられていて、本編よりよっぽど見ていてハラハラした。

   ドラマの感想を聞いているはずなのに、「結婚はしてますか」「好きな女性のタイプは?」。それにいちいち赤面し、「結婚はしていないんです」「中谷美紀さん、素敵ですよね」と真摯に答える新垣さん。いい人なんだなあ。番組関係者の悪ノリをわかってあえてやっていると思いたい。(放送火曜日よる9時~)

(カモノ・ハシ)

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