2024年 5月 3日 (金)

3Dプリンター日本人の開発だった!見向きもされなかった「埋没技術」米国メーカーが実用化

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千葉銀行が始めた「知的財産」担保に中小企業融資

   中小企業と金融のコラボもある。千葉銀行は今年度から新たな融資制度を始めた。技術力の証である知的財産を担保とみなそうという考え方で、これで夢が開けた企業があった。三立機械工業という社員17人のリサイクル会社だ。家庭やオフィスから回収した電気のケーブル類をまとめて処理して、銅だけを分別する技術で特許を持っている。中根昭会長はアジア各国で新たな市場を作りたかったが、国ごとの特許料や市場調査費がかさむため中小企業の手に余る。銀行 の新制度がこれに手を差し伸べ、無担保融資が決まった。

   東大教授で日本知財学会会長の渡部俊也氏は「3Dプリンターは安く高品質のものをつくるという時代に合わなかったんですが、アメリカは逆にユーザーが作るという発想の転換があったわけです」という。アメリカでは事業化が難しいとみると、ベンチャーにやらせて成功すると買いとるなど、技術に対する風土の違いもあると話す。

   せっかく開発した技術を事業規模の論理で平気で眠らせるなんてのは日本の大企業くらいのものだろう。一方で、中小企業の技術力は高いし発想も柔らかい。「下町ロケット」じゃないが、中小企業が風穴を開けてくれたら面白い。

ヤンヤン

*NHKクローズアップ現代(2015年3月2日放送「『埋没技術』を活用せよ~市場創出への挑戦~」)

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