東日本大震災から4年・・・子供たちは我慢の限界!仮設住宅暮し長引きイライラ爆発
2015.03.07 12:00
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スクール・ソーシャルワーカー3倍に増やして親の相談にも乗る宮城県
積極的に「異変」を把握して、支援につなげる仕組みも動き出している。宮城県は復興予算を活用して、スクール・ソーシャルワーカーを震災前の3倍に増やした。ワーカーは学校からの依頼で「異変」を聞き取り、保護者と面談して、病院や児童相談所、NPOなどと連携して支援に動く。「両親が揺れると子どもも揺れる。生活を回復させると元気回復になる」のだという。
不登校支援教室に通う気仙沼の4年生の女児は、両親とも震災で仕事を失い、将来への不安から母親は娘を叱ることが多くなった。母親はソーシャルワーカーとの話し合いで、一番の原因が自分だと気づかされた。
「自分が一番パニックになって、娘の不安に気づいてあげられなかった」
いま娘は母に気持ちを話すようになり、学校へも少しづつ通い始めている。ただ、 宮城県のこの仕組みは復興予算だけに、いつまで続けられるか見通しはない。戦後の風景が蘇る。焼け野原の中で子どもも辛酸をなめた。親の役割はもっと重かった。公的支援も学校もNPOもなかった。本間さんが「そばにいるだけで子どもは安心し、自分の力を発揮する」といっていた。結局はそれだ。親が揺れてはいけない。
ヤンヤン
*NHKクローズアップ現代(2013年3月5日放送「子どもの心が折れていく~震災4年 被災地で何が~」)