2024年 5月 6日 (月)

増える「大学への献体」医学生の解剖実習教材に・・・死んでも役に立ちたい

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大学側が戸惑う遺骨問題

   ただ、大学側には希望者急増への戸惑いもある。そのひとつが遺骨の問題だ。解剖後の遺骨は家族に返すのが原則だが、大学によっては納骨堂を用意している。

   最近は、家族がいない、あるいは子供がいても遠方に暮らしていて墓の維持が不安――などの理由で納骨堂入りを希望する人が多く、納骨堂のスペースが想定以上に圧迫されているところもあるという。大学がことさらに遺骨の面倒を見ることは、献体は本来見返りなしに行う行為であるという理念に反するのではないかと懸念する向きもある。

   橳島氏はこれについてこう反論する。「無報酬、無条件で医学の役に立ってくれた人が大学の敷地に眠るということであり、献体した人も役立った医学生や医者をずっと見守っていけるという意味では、むしろ献体の理念によく合っているのではないかとも思いますけどね」

NHKクローズアップ現代(2015年5月12日放送「私の遺体 提供します~増える献体 それぞれの選択~」)

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