口永良部島「ふきこぼれ火砕流」時速140キロ!寸前で直撃免れた住民たち
2015.06.02 13:33
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高温のガスや土ぼこりが駆け下り、巻き込まれたら一瞬で焼死
火山噴火予知連絡会副会長で京都大学名誉教授の石原和弘さんこう警告する。
「火砕流というのは、本体は溶岩や軽石なんですけど、そこから高温のガスが噴き出すわけです。本体は小さいですけど、周辺のところが熱いわけですね。高温の雲のようなもの。これに巻き込まれたら一瞬のうちに命を落としてしまいます。運が良くても大やけどを負うことになるでしょう」
国谷裕子キャスター「(昨年8月の噴火以来)半径2キロが立ち入り禁止になっていましたが、その効果もあったのでしょうか」
石原副会長「なんとかギリギリおさまったということじゃないでしょうか。ただ、注意が必要なのは、今回で前田地区に流れる火砕流をせき止めた谷はすでに埋まっているということです。次に同じ規模の火砕流が発生したら、これを越してくる。現在の状況を踏まえたハザードマップの見直し、それに基づいた避難計画を考えなきゃいけないと思います」
せき止められていなければ前田地区は全滅していた。幸運だったとしか言いようがない。
*NHKクローズアップ現代(2015年6月1日放送「間近に迫った火砕流~緊急報告 口永良部島噴火~」)