2024年 5月 3日 (金)

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卑劣!リベンジポルノ―なりすましで「わたしをレイプして」バシバシ捕まえろ

   リベンジポルノとは、元交際相手の裸の写真や動画をインターネット上に載せる悪質な犯罪行為だが、『週刊ポスト』がこうしたことが頻繁に行われ、被害者が続出していると報じている。しかも、写真の公開だけではなく、相手の住所や電話番号などを晒した上に、「私を犯してほしい」と誘う嘘の書き込み「リベンジレイプ」が横行しているというのである。

<「刺激が欲しい」
   今年2月、出会い系サイトに21歳の女子大生の顔写真付きでこんな書き込みがされた。すぐに男たちからメールが殺到し、『彼女』は約30人の男性に「レイプ願望があります」といったメッセージとともに『自宅の住所』を伝えた。
   その数日後、自宅近辺で見知らぬ男が彼女に声をかけた。しかし、『願望』は現実にならなかった。彼女はレイプ願望などはもっておらず、自宅住所を男に送ってもいなかったからである。
   6月12日、この女子大生になりすまし、無断で掲示板に写真などを掲載したとして野村証券社員の牧野雅亘容疑者(39)が名誉棄損の疑いで警視庁に逮捕された>(週刊ポスト)

   このケースでは幸いにも女性に身体的被害が加えられることなく犯人が逮捕されたが、今年3月に北海道で実際に女性が集団強姦されるという事件が起きていた。

   疑似レイプ愛好者が集う掲示板はネット上に複数ある。そこには女性の写真や名前のほか、電話番号、メールアドレスとともに「犯してくれる人を探している」などのメッセージが添えられているという。週刊ポストによると、関西地方の住所とともに名前やメールアドレスが書かれていたA子さんは、セックス中の姿を写した、いわゆるハメ撮り写真が掲載されていたそうだ。週刊ポストはA子さんと連絡をとることができたが、彼女はまだ10代だった。

   写真を見せると「これは、私です」と絶句したという。<「実は最近、知らない人から『今日は何時の電車に乗るの?』とか『近所に住んでるから学校の帰りにレイプしてやろうか』といった メールが送られてきました。

   裸の写真についてはいいにくいのですが・・・、以前、援助交際したことがあって、その時に撮られたものだと思う」と語った。

   なりすましで掲示板に書かれた女性を強姦したらどうなるか。弁護士の奥村徹氏がこう話す。「裁判で、『承諾があると信じていた』という弁解がすんなり通る可能性は低いでしょう。

   故意ではないと主張しても、暴行や脅迫が伴った性行為であれば、強姦罪が成立する可能性が高い。一方、実行犯に強姦罪が認められれば、女性になりすまして書き込んだ人には名誉毀損罪に加えて、強姦罪の教唆が問われます」>

   6月22日のasahi.comが「LINEで女性の裸を拡散容疑 リベンジポルノ法初適用」と報じている。<無料通信アプリ「LINE」(ライン)に知人女性の裸の画像を投稿、拡散させたとして、警視庁は川崎市中原区上小田中1丁目、無職内川一樹容疑者(27)をリベンジポルノ防止法違反と名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕し、22日発表した。同庁によると、ラインで画像を拡散させたとして同法が適用されたのは全国初という。

   警視庁によると、逮捕容疑は4月16~17日、スマートフォンからラインのグループトーク上に、20代の知人女性の上半身裸の画像を送信し、不特定多数に閲覧させるなどしたというもの。容疑を認め、「グループトークが盛り上がると思って投稿した」と供述しているという>

   気をつけよう,暗い夜道とリベンジポルノ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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