「ヒト型ロボット世界大会」日本惨敗!電波届かなくても自分で判断する米国ヒューマノイド
2015.07.11 10:00
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米国防総省が資金と研究データを集中・共有
本田幸夫・大阪工業大学教授は「10位は残念」というが、日本が参加を決めたのは1年前で、開発期間は10か月。HRP-2は10年も前に開発した古いロボットだ。他国は予選から参加して3年をかけていた。「短期間に仕上げた日本の技術力が再認識されたのではないか。同時に、他国が日本を超えたところもある」という。
アメリカの考え方は興味深い。同じロボット(ハード)を使うことで、個々の体験(データ)の共有ができる。研究機関は開発した技術を政府に提供する義務があるのだという。軍用であれ廃炉ビジネスであれ、実用性を高める上で大きな力になる。アメリカの合理性だろう。
それはともかく、倒れた最先端ロボットに人が駆け寄る映像はなんとも悲しかった。自律性はいいとして、まずは自分で立ち上がれるモノを作ろうじゃないか。人間なら、赤ん坊でも立ち上がる。ヒューマノイド未だし。
*NHKクローズアップ現代(2015年7月9日放送「人間型ロボット頂上 決戦~進化続ける夢の技術~」)