2024年 5月 4日 (土)

「鉄砲バンバンなんてやりませんよ」山口組直系組長お騒がせに詫び!これは分裂でなく謀反ですやんか

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日刊ゲンダイ創業者・川鍋孝文氏死去!権力にいつも噛みついてた硬骨ジャーナリスト

   反権力といえば、徹底した権力批判を1面に載せ続け一時代を築いた夕刊紙「日刊ゲンダイ」の創業者・川鍋孝文氏が先週亡くなった。講談社の先輩で、私が入社4年目に週刊現代に異動になったときの編集長だった。元毎日新聞の大森実氏を起用して始めた「直撃インタビュー」が評判になり、部数も週刊現代の評価もうなぎ登りの時代だった。

   小柄だが威圧感のある編集長で、怒鳴られると編集部全体がシーンとなった。編集長を辞めてしばらくして、日刊ゲンダイ立ち上げのために数人の社員たちと講談社を離れた。立ち上げからしばらくは苦しかったようだが、ロッキード事件が発覚した頃から、新聞・テレビでは絶対できない田中角栄批判が評判になり部数も増え、夕刊紙ナンバー1の地位を揺るぎないものにした。

   銀座が好きだった。ときどき会うと「元木!しっかりやれよ」と叱責されたが、根はシャイな人である。こんな思い出がある。週刊現代に異動するしばらく前に、四谷の割烹居酒屋で出会ったことがあった。女将が川鍋さんに「こちら元木さん」と紹介すると、離れた席から立ってきて「川鍋といいます」と名刺を差し出したのだ。私のほうが慌てて「私も講談社の~」というと、嫌な顔もせず「そうなのか」とニヤッと笑って戻っていった。

   今、川鍋氏健在ならば安倍政権批判を「日刊ゲンダイ」でどう繰り広げるのだろう。常に在野の精神を持ち続けた硬骨のジャーナリストの死を悼む。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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