「北里大の3奇人」大村智教授の悪ガキ時代!喧嘩っ早くて荒っぽくって利口ではなかった・・・
2015.10.09 14:19
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「幸運は強い意志を好む」「自分がどれだけやる気があるかが大事
1935年に農家の長男に生まれた。村の中心人物だった父と教師の母、それに優しい祖母に囲まれ伸びのびと育ったらしい。少年時代は地元でも有名なガキ大将だった。姉の山田淳子さんは「本当に悪玉でしたね。喧嘩っ早くて荒っぽくて。『智ちゃんがまた喧嘩だよ』という知らせで飛んでいくと、ベルトを外し振り回していて。勉強はできなかったし、利口ではなかった」という。
高校、大学時代はクロスカントリースキーに没頭し、山梨県大会で5回優勝、国体にも2回出場している。22歳で大学を卒業すると、昼間を自由に使えるからと東京都立墨田工業高定時制の教諭になった。
ところが、昼間働き、夜勉強する教え子たちのひたむきな姿を目のあたりにして、反省する。一念発起し、昼間は東京理科大大学院で学び、夜は高校教諭を続けた。土日は徹夜で実験に取り組む日々で、15年前に亡くなった妻の文子さんによると、当時は「頬はこけ、まるで病人のようだった」という。
国谷キャスター「研究者として一番大事なことはなんだと思いますか」
「自分がどれだけやる気があるかが大事でしょうね。パスツール(フランスの生化学者)の『幸運は準備された心を好む』という言葉を借りて、私なりにモデファイ(一部修正)すれば『幸運は強い意志を好む』。やろうと思ったことを徹底的に頑張ってやることです。今の若い人は大事に育てられてきていますから、がまんする耐性が弱くなっている。いい加減なことではへばらない、乗り越えていく。それを持ってほしいです」