貧しい東京暮しより豊かな地方へ!家族で移住する20~40代・・・収入減ったけど預金増えた
2015.12.11 15:30
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自治体「移住1%戦略」で積極的呼び込み
人口900人の島根県邑南町出羽(いずは)地区の太田文雄自治会長は、「いま頑張っておかないと集落の消滅につながるので、すごい危機感がある」と相談を持ちかけたのは、「移住1%戦略」を提唱する島根県中間地域研究センターの藤山浩・研究統括官だった。移住1%戦略は毎年人口の1%の移住者を呼び込めば、人口減少を食い止めることができるという長期戦略で、出羽地区の人たちは「頑張る目標ができた」と喜ぶ。現在は都会に出て行った20~40代にUターンを呼び掛けている。
小田切教授は「具体的な目標が設定されて取り組みやすい」と評価し、「あとは(国などが作る)総合ビジョンではなく、コミュニティー単位での将来ビジョンが必要です」と指摘している。地方移住の背景には、待機児童ゼロなど子育て環境が良好、自然が豊かで新鮮な食材が豊富、物価が安い、非正規雇用で東京での仕事に疲れたなどの理由もあるという。裏を返せば、東京がいかに住みにくい都会になったかが浮かび上がってくる。
モンブラン