2024年 5月 4日 (土)

<黄金のアデーレ 名画の帰還>
クリムトの名画返還請求裁判!取り戻したいのはナチスに奪われた幸せだった一家の記憶

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   ウィーンの美術館に収蔵されるクリムトの名画「黄金のアデーレ」の返還を求めて、オーストリア政府を相手取って裁判を起こした82歳の女性の実話をもとにしている。主人公のマリアをアカデミー主演女優のヘレン・ミレンが演じている。

   黄金のアデーレ(アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I)は『オーストリアのモナ・リザ』と称される絵画だが、もとはマリアの叔父がクリムトに妻アデーレをモデルに描かせたものだった。マリアの自宅の居間に飾られていたが、第二次世界大戦中にナチスに奪われてしまう。叔父も他の家族も亡くなり、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいとマリアは訴えたのだ。

82歳女性の実話

(C)THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015
(C)THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015

   返還を請求したのは金銭目的ではなく、マリアにとっては、ナチスに奪われた自分のアイデンティティを再び取り戻すためのことだった。マリアは駆け出しの弁護士・ランディとアメリカから故郷のオーストリアへ飛ぶ。

   物語はマリアの現在とランディ、そしてウィーンで暮らしていた頃のマリアとその家族たちという2つの時代の出来事が交互に展開される。家業が成功して裕福だったマリアの一家は、ユダヤ系だったことでナチスから財産をすべて奪われ、軟禁される。いつ殺されるかわからない。結婚したばかりのマリアと夫は命を繋ぐため両親を置いてアメリカへ逃げる。

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