2024年 5月 6日 (月)

廃棄食品横流し「大手メーカー・流通」重大責任!商品のまま処分業者に丸投げ

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老舗「鎌倉ハム」包装解いて売り物にならない処理

   もともと運送業者だった「ダイコー」は平成8年に食品の廃棄処理を請け負うようになった。廃棄物を家畜のエサや肥料にリサイクルにするというふれこみで、処理を委託していた業者によると、相場の半額で請け負っていたという。国谷裕子キャスターは「相場の半値で処理を引き受けている業者に問題はないのか。気づくチャンスはあったのではないかと思いますが」

   垣田氏「そう思います。私たち消費者は『安い物には訳がある。その理由は?』となりますが、今回は安いところに集中した。それにはウラがあったわけです。なんでこの業者はこんなに安いのか、どうして一流企業の人たちが気が付かなかったのか。行政も立ち入りしているわけですから、委託料がいくらか分かるわけです。なんでこんなに安くできるんだろうかと。そこから入っていけば、とても『(行政に)処理能力がない』では済まない問題だったと思います」

   国谷「消費者からすると、いつの間にか廃棄物が食品に代わってしまう。いったん流通に入ってしまうと、見つけるのは難しいですよね」

   垣田氏「これはもう無理ですよね。ですから元を絶つということが一番大事ですよね。排出業者から横流しさせないような形にすることが大切です」

   排出段階で横流しできない工夫をしている企業もある。明治20年創業、名古屋市に本社のある老舗「鎌倉ハム」だ。廃棄処分と決まった商品は包装から中身を取り出し、売り物にならない形にしている。担当者は「このまま生ゴミという形で処理業者に集積してもらっています」と説明する。

   「分からなかった」「できなかった」では済まない。依頼した業者や行政にも重大な責任がある。

ビレッジマン

*NHKクローズアップ現代(2016年2月1日放送「捨てた食品が食卓に~大量廃棄の裏で~」)

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