夢の終の棲家計画「日本版CCRC」絵に描いた餅!?年金だけでは暮らせない
2016.02.16 13:07
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空き家活用で低生活費のタウンつくり
多くの資金を必要とするCCRCではなく、なんとか身の丈にあった街づくりはできないものか。模索を始めた自治体がある。同じ福岡県の北九州市は空き家を利用して都会の高齢者に移住してもらう計画を進めている。新たに施設を作らずに済むため、大幅はコストダウンが期待できる。病院や介護施設もすでにあるものを利用する。北九州市地方創生推進室の岩田健担当課長が言う。「市が土地を用意して建物を建てて、という時代ではないと思うんです。空き家は増えてきてますんで、そこをマイナスに捉えずにうまく使おうということです」
国谷裕子キャスター「2つの例が出てきたんですけど、CCRCといいますと、一つの地域にいろいろなもの(施設)を作って、高齢者の街を作るという、言わばエリア型。これに対して、北九州の例は今ある施設を使うタウン型と言えると思います」
宮本教授「富裕層を相手にエリア型を作るのはいいと思うんですけど、日本ではもっと広範な人たちが移住の対象となりますので、既存の施設や空き家をうまいこと利用して、地域で支えあいの関係を作っていくのはいいと思います。豪華なフィットネスジムで元気になるというよりは、地域の世話焼きをやりながら、そのことで健康を維持していく。こんな形が身の丈に合った小さなCCRCの方が日本には合ってるんじゃないかなぁと思います」
ビレッジマン
*NHKクローズアップ現代(2016年2月15日放送「高齢者の『大移住』が始まる!?~検証・日本版CCRC~」